健康クリップ


婦人科検診(子宮頚部・子宮体部ガン検診)の有効性について
 厚生労働省は早期発見を促すためにガン検診を一定年齢より義務付けています。
(平成9年「厚生省人口動態統計」より)

 ガン検診には、胃・大腸・肺・乳・子宮頚部と子宮体部などがあります。(老人保健法)

 検診の有効性は死亡率の減少で見ますが、子宮頚部ガン検診においては死亡率減少効果が証明されており、有効性の高いことが明らかになっています。
 また子宮体部ガン検診においては、症状が出てから受診する外来検診での発見群率に比べ、定期検診などの検診発見群率では早期ガンの割合が多く、生存率が高いことも明らかになっています。



では、婦人科のガン検診はどのような検査をするのでしょうか?
 一般に婦人科のガン検診というと子宮頚部ガンの検診を意味します。検診内容は、症状や既往歴を聴く問診、子宮や卵巣の大きさ等をお腹に触って確認する内診、やわらかいブラシや綿棒などで子宮の入口あたりから細胞を採取し、顕微鏡で細胞の形態を確認する細胞診があります。

 子宮ガン検診にはもう一つ、子宮体部の細胞診があります。
この検査では細長いチューブやブラシを専門の器具を使って子宮の内側の細胞を採取します。
 閉経後の方や出産経験のない方では、子宮の入口から内部までの通り道が硬く狭くなっていることがあり、検査が困難な場合もあります。



ガンの原因や症状は?
子宮頚部ガン
 初期の子宮頚部ガンは無症状なことが多く、進行するにしたがい異常なおりものが増えたり、不正出血、性交時出血、下腹部痛などが現れてきます。
 子宮頚部ガンは性感染症の一種であるヒトパピローマウィルス(HPV)の感染も深く関わっていることが明らかになっており、性体験の低年齢化に伴って若い女性にも子宮頚部ガンが増えているのが現状です。
 したがって、子宮頚部ガンの検診は早期発見に有効なだけではなく、ガンになる前の状態からの発見にも有効なのです。全く症状が無くても30歳以上の方はもちろんのこと、30歳未満の方でも年に一度は子宮頚部ガンの検診を受けることをお薦めします。

子宮体部ガン
 子宮体部ガンは近年増加しつつあるガンで、閉経期前後の方に多いとされています。
 子宮体部ガンの詳しい原因は不明ですが、女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)のバランスの崩れが関与していると考えられています。
 エストロゲンには子宮内膜を増殖させる作用があります。そのため過剰に分泌されたり分泌のバランスが崩れると子宮内膜の異常増殖をまねき、ガンの発生につながる危険が高くなります。また、食生活の欧米化もその増加の一因となっていると考えられています。
 血縁に子宮体部ガンやその他(卵巣・乳房・大腸など)のガンにかかられた方がいる場合や、高血圧・糖尿病・肥満の方、月経不順(排卵障害)の既往のある方、妊娠経験の無い方などは、そうでない方に比べて子宮体部ガンになる危険性が高いと言われています。症状が無くても、年に一度は子宮体部ガン検診も合わせて受けることが望ましいと思われます。
 また、不正性器出血(特に閉経後)、月経異常(周期・期間・量の異常)などの症状があるときは、なるべく医療設備の整った専門の婦人科で診察をお受けいただくことをお薦めします。


 当院では主に定期検診として、上記内容の婦人科検診を行っております。
 症状の無い方、今まで婦人科検診を受けた事の無い方、ご自分の健康状態を把握し、今後も健康を維持していくためにも一度受けられてみてはいかがでしょうか。

トップに戻る