健康クリップ


◆健康ほっとライン 第45号

平成19年4月1日発行

 

血液型とはどういうものなのでしょうか?
医学的見地からみた血液型を解説します!!

 「血液型」というと、性格診断と結びつける傾向があるように思います。特に、日本人はその傾向が強いのではないでしょうか。
しかし、残念ながら血液型と性格診断における科学的根拠はありません。
人類にとって血液型が何の役割を果たしているのかも、まだよくわかっていないのが現状ですが、遺伝や輸血、法医学などの分野では大変重要になっています。
比較的身近な検査ではありますが、その実態をよくご存知でない方も多いのではないでしょうか?
当院で人間ドックを受診される方はほとんど血液型の検査を行っておりますが、受診者の方が申告された血液型と検査結果の血液型で、不一致を生じることがあります。
そこで今回、医学的見地からみた血液型とはどういうものなのかを特集してみました。

一般的に血液型というと、赤血球の血液型のことをいいます。
赤血球の血液型には、ABO血液型、Rh血液型がありますが、それ以外にもたくさんあります。現在、約300種類の血液型が見つかっているといわれています。今回は、その中でも特に重要なABO血液型、Rh血液型について述べます。

ABO血液型は、A抗原、B抗原という物質からつくられています。
この物質の組み合わせで、A型、B型、O型、AB型の4つに分けられます。
赤血球にA抗原を持っているとA型、B抗原を持っているとB型、A抗原とB抗原の両方を持っているとAB型です。O型はどちらも持っていません。

● 検 査 方 法 ●

 「オモテ試験」と「ウラ試験」という2種類の試験を実施し、判定はその組み合わせにより行います

1.オモテ試験
受診者の赤血球にA抗原、B抗原という物質を持っているかどうか をみる検査です。
2.ウラ試験
受診者の血清(赤血球などの血球成分を取り除いたもの)にA抗体、B抗体という物質があるかどうかをみる検査で、オモテ試験の確認検査です。
3.それぞれの赤血球の凝集(かたまり)の有無で判定します。
凝集があれば(+)、なければ(−)となります。

Rh血液型は、ABO血液型の次に重要です。通常Rh(+)またはRh(−)と呼んでいますが、Rh血液型はこの2種類だけではありません。Rh血液型は、C,c,D,E,eという5つの物質から作られています。この中でも、Dという物質が重要なため、一般的にDの有無を調べています。赤血球にDを持っている人をRh(+)、持っていない人をRh(−)と呼んでいます。ほとんどがRh(+)でRh(−)の人は日本人では0.5%と200人に1人の割合で存在しています。

●検査方法●

受診者の赤血球にD抗体という物質を持っているかどうかをみる検査です。赤血球の凝集(かたまり)の有無で判定し、凝集があれば(+)、なければ(−)となります。

輸血する際、基本的には同じ血液型の血液を輸血します。緊急時で輸血の血液が十分にない時は、表のように異なる血液型を輸血することもありますが、避けることが原則です。また、Rh血液型については、受血者がRh(+)の場合はRh(+)、Rh(−)両方の血液輸血が可能ですが、受血者がRh(−)の場合はRh(−)の血液しか輸血ができません。輸血をする前には、献血者と受血者の血清と血球の不適合な輸血を防止するため、交差適合試験という検査をして安全確認をしています。
先に述べたように、当院では人間ドックを受診される方はほとんど血液型の検査を行っておりますが、中には血液型の検査がない方もいらっしゃいます。また、生活習慣病健診を受診される方は血液型の検査はありません。
ご自分の血液型を再確認する意味でも、健康診断をお受けの際には血液型の検査を受けられてみてはいかがでしょうか。

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